日常の喧騒から離れ、ゆっくりと「整う」時間を求めるアラカン世代、岐阜県の馬籠宿と妻籠宿は、江戸の風情を残す石畳や古い土蔵、清流のせせらぎが心をほどいてくれます。古い街並みの散策や郷土料理、木陰の小径をゆっくり歩くひとときが、体にも心にもやさしい癒やしをもたらします。

50代になり、「体力に無理のない旅」「心が落ち着く旅」を求めるようになりました。
そんな世代にぴったりなのが、中山道・馬籠宿と妻籠宿の散策です。
馬籠宿とは

岐阜県中津川市に位置する「馬籠宿」は、江戸時代の面影を残す中山道の宿場町。石畳の坂道に沿って古民家や茶屋が並び、島崎藤村の生家があることでも知られています。標高約600mの山間にあり、四季折々の自然と歴史が調和した美しい町並みはまさに「日本の原風景」。アラカン世代にとっても心癒される場所です。
旅の始まりは馬籠宿、ゆったり歩く石畳の坂道
朝の澄んだ空気の中、岐阜県中津川市の馬籠宿へ。石畳の坂道に並ぶ古民家、軒先の花々、遠くに望む恵那山。まるで江戸時代にタイムスリップしたような風景が広がります。水戸黄門の撮影にも使われたそうで、アラカン世代にとって、少しハードな坂道もゆっくりと歩くことで、五感が研ぎ澄まされ、自然と呼吸が深くなっていくのを感じます。

若い頃なら勢いで登れた急坂も、今では一歩一歩を味わいながら歩く贅沢な時間。石畳の感触、軒先に咲く季節の花、遠くに見える恵那山の雄姿。五感を使って歩くことで、心が自然と整っていくのを感じました。

食べ歩き、景色を見ながらほっと一息
馬籠宿では、五平餅や飛騨牛コロッケ、煎餅などの食べ歩きも楽しめます。「何食べる?」「どのお店にする?」「もうちょっと上行ってから決める?」と話しながら立ち寄るお店を決めるのも楽しみのひとつです。

甘味処が点在しています。名物「栗きんとん」が登場しており、お抹茶とセットのメニューを、栗きんとんで有名な川上屋さん他いくつものお店で見かけました。私もソフトクリーム・お蕎麦・五平餅のお店に立ち寄り、お茶をいただきながら、景色を見て語り合いました。そんな時間こそ、人生の豊かさを感じる瞬間ではないでしょうか。まさに至福のひとときですね。
島崎藤村記念館で、文学に触れる
馬籠宿の中ほどにある「島崎藤村記念館」では、藤村の生涯や作品に触れることができます。若い頃に読んだ『夜明け前』の世界が、実際の風景と重なり胸が熱くなります。年齢を重ねた今だからこそ、藤村の言葉が深く心に響くのかもしれません。
季節ごとの魅力を味わう
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色。馬籠宿は、どの季節に訪れても違った表情を見せてくれます。今回は梅雨前の爽やかな季節に訪れましたが、次回は紅葉の時期に再訪したいと思います。
妻籠宿への移動
馬籠宿から妻籠宿へは、徒歩で約7.6kmのハイキングコースもあります。私は無理せず車で移動、自分のペースで旅を楽しむのがアラカン流です。車窓から見える山々や渓谷の景色もまた、旅の一部。季節の移ろいを感じながら、次の目的地へと心が弾みます。
目立ったのは外国の方々がリュックサックを背負って歩く姿。本に載っていた馬籠宿から妻籠宿間【サムライロード】を「美しい景色と日本の文化を感じながら歩いてとても満足よ」と聞くと、私自身も初めて足を運んだにもかかわらずとても嬉しい気持ちになりました。
所要時間の目安(アラカン世代)
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歩行時間のみ:2時間30分〜3時間
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休憩込み:3時間30分〜4時間
登山ではないため難易度は高くありませんが、坂道と下り道があるので、
50代は時間に余裕を持つのがおすすめです。
妻籠宿の静けさに包まれて

長野県南木曽町にある妻籠宿は、馬籠宿とはまた違った趣。平坦な道に沿って江戸時代の町並みが保存されており、歩きやすく、ゆったりとした時間が流れています。
まず訪れたのは「妻籠宿本陣」。江戸時代の大名や役人が宿泊した建物で、囲炉裏や畳の間がそのまま残されており、歴史の重みを感じます。50代に刺さる「静かな宿場町」ですね。島崎藤村の母の生家でもあることから、文学好きにはたまらないスポットです。

心と体を整える宿場町の旅

馬籠宿の坂道で体を動かし、妻籠宿の静けさで心を整える。アラカン世代にとって、このセット旅はまさに“整う旅”。無理せず、自分のペースで、自然と歴史に触れることで、日々の疲れがほどけていくのを感じました。
旅の終わりには、妻籠宿の無料休憩所「ふれあい館」で五月人形の展示を見ながら、地元の方との会話を楽しみました。こうした交流も、旅の醍醐味です。馬籠宿の旅は、ただの観光ではありません。自然の中で深呼吸し、歴史に触れ、地元の人との交流を楽しむことで、心と体が整っていくのを感じました。アラカン世代にとって、こうした“整える旅”こそが、人生を豊かにする鍵なのかもしれません。
妻籠宿の見どころ

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電線のない町並み
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落ち着いた観光客層
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生活感の残る宿場の雰囲気
派手さはありませんが、アラカン世代にはちょうど良い静けさがあります。
馬籠・妻籠は50代夫婦旅・一人旅に最適
馬籠・妻籠の旅は、以下のような方に特におすすめです。
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50代・60代の夫婦旅
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一人で静かに歩きたい人
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歴史や日本文化が好きな人
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体力に配慮した旅がしたい人
観光地を「巡る」のではなく、時間を味わう旅ができます。
まとめ|アラカン世代だからこそ楽しめる馬籠・妻籠の旅
馬籠・妻籠の中山道歩きは、
若い頃よりも、今の方が楽しめる旅だと感じました。
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体力を考えた計画
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無理のないペース
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歴史を感じる心の余裕
この3つがあれば、アラカン世代の旅はもっと豊かになります。「いつか行きたい」と思っているなら、ぜひ次の旅先候補に馬籠・妻籠を加えてみてはいかがでしょう。

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