「自然に触れたい」と思った朝、心が動いた。
朝、目覚めた瞬間に感じたのは、胸の奥に広がるざわつき。
前夜までの仕事の疲れが抜けきらず、スマホを開く手も重く感じる。そんな時、ふと「自然に包まれたい」「静かな場所で深呼吸したい」と思ったんです。
思い立って、以前SNSで見かけて気になっていた岐阜県中津川市の「夕森公園」へ向かうことにしました。目的は、園内にある“竜神の滝”。その名の響きだけでも、何か神秘的な力に引き寄せられるような気がしました。
初夏の夕森公園|木漏れ日と風の匂い
車を降りた瞬間、空気が変わったのを感じました。
愛知県からのドライブで少し疲れていたはずなのに、夕森公園の入口に立った途端、頬を撫でる風が心地よくて、思わず深呼吸。木々の香りが胸いっぱいに広がり、まるで森林浴のシャワーを浴びているような感覚でした。
遊歩道を歩きながら、足元に広がる木漏れ日の模様に目を奪われました。まるで自然が描いたアート。途中、地元の方が「この辺りは秋になると紅葉がすごいんですよ。1万5000本以上が色づくんです」と教えてくれました。次回はぜひその季節に訪れてみたいと思いました。
竜神の滝 五感が目覚める瞬間
遊歩道を進むと、ついに姿を現す竜神の滝。高さ約12mの直瀑で、滝壺はエメラルドグリーンに輝いています。その美しさは、まるで絵画のよう。中央アルプス最南端の標高1810.6m、奥三界岳が源の川上川は急流でいくつもの滝を作りながら木曽川へ合流します。白竜が村人の前に姿を現し天に昇った、という竜神伝説が残ることからこの名がつけられたと言われています。
滝の水は、中央アルプス最南端・奥三界岳を源とする川上川から流れ、木曽川へと合流する急流の一部。「白竜が住む」と言い伝えられるこの滝は、日に七回色を変えるとも言われ、神秘的な雰囲気に包まれています。岐阜県の名水に指定される竜神の滝は、水は澄み、日に七回も色を変えると言われています。コバルトブルーの滝壺がより神秘さをかもしだしています。
滝の音が近づくにつれ、心が静かになっていくのを感じました。
ついに姿を現した竜神の滝は、高さ約12mの直瀑。滝壺はエメラルドグリーンに輝き、まるで宝石のよう。水しぶきが頬にかかると、ひんやりとした感覚が心地よく、思わず笑みがこぼれました。
私は滝の前で立ち止まり、目を閉じて深呼吸。
「この歳になると、こういう時間が本当にありがたい」
そんな言葉が自然と口からこぼれました。滝の音が、日々の雑音を洗い流してくれるような気がしたんです。
季節の移ろいとともに
私が訪れたのは初夏。新緑がまぶしく、木漏れ日が遊歩道に模様を描いていました。地元の方によると、秋には1万5000本以上の紅葉が色づき、11月には「夕森もみじまつり」が開催されるとのこと。次回はぜひその時期に訪れてみたいと思っています。
冬は雪景色、春は芽吹きの季節と、四季折々の風景が楽しめるのもこの場所の魅力。自然の変化を感じながら歩く時間は、まるで心の中を掃除してくれるようですね。
竜神の滝を訪れる際の注意点
天候・自然
滝を訪れる際は、天候にも注意が必要です。特に雨の日や雪の日は滑りやすくなっているため、できるだけ履きなれた歩きやすい靴で行くことをお勧めします。また、雨後の滝は美しいですが、急に水量が増えることもあるため、水遊び中も注意をしましょう。
マムシやヤマカガシの注意看板もあります。美しいとはいえ、自然に囲まれた場所なので季節も考慮し、虫よけや防寒対策などの準備も忘れず、気を付けて散策しましょう。
竜神の滝は、自然環境の中に位置しています。訪れた際には、ゴミを持ち帰るなど、環境を大切にする行動を心がけましょう。自然を守ることは、次の世代にもその美しさを伝えるために重要です。
夕森かけ橋
吊り橋を渡って童心に帰る瞬間
まず目に飛び込んできたのが「夕森かけ橋」。定員5名の小さな吊り橋ですが、これがまたワクワクする。足元に広がる川の流れを見下ろしながら、そろりそろりと渡ると、遠くに滝の音が聞こえてきます。「この音、心に沁みるね」誰かがつぶやいた言葉に、みんなが静かに頷く。言葉はいらない、感じるだけ。そんな時間が、今の私にはとても必要だったのだと気づきました。
私は橋の真ん中で立ち止まり、深呼吸をしました。風が頬を撫で、川の流れが心を洗ってくれるような感覚に包まれました。まるで子どもの頃に戻ったような、純粋な気持ちになれた瞬間でした。
遠くに竜神の滝を眺めることもできます。木製の吊り橋ではありますが、丈夫そうで大きな揺れも感じることなく、安心して景色を楽しむことができます。ただ、できることならゆっくりしたい場所なのに、定員があって、行きの方も帰りの方も見えますので混雑してしまう場所でもあります。譲り合って気持ちよく進んでいきたいですね。
地元の方との温かな交流
滝へ向かう途中、遊歩道で出会った年配のご夫婦に「初めてですか?」と声をかけられました。
「秋の紅葉はね、まるで山が燃えてるみたいに鮮やかなんですよ」と、スマホで撮った写真を見せてくれました。
その写真には、赤・黄・橙が織りなす絶景が広がっていて、「次は絶対この季節に来よう」と心に決めました。
見知らぬ人との何気ない会話が、旅の記憶をより温かくしてくれる。そんな瞬間でした。
食事|事前準備が安心のカギ
今回の旅で少し困ったのが食事。「せっかくだから、その土地のものをいただこう!」そんな思いで車を走らせてしまうと、空腹に耐えるか、引き返さなければ行けなくなります。コロナの影響なのか?閉店されたお店はよく目にしたのですが、見つけれたのは1件だけでした。
道の駅という看板の建物も、トイレの使用はできましたが何も販売しておらず、駐車場の車の中ではお食事処を検索している方が多かったのでは?という印象です。無駄に車を走らせ時間を費やしてしまったぶんは次回は散策に使いたいと思っています。
おすすめは、出発前に飲食店をて予約しておくこと。もしくは、途中の市街地でチェーン店を利用するのも安心です。自然の中で過ごす時間をより快適にするためにも、食事の準備は大切だと実感しました。チェーン店が立ち並んでいる頃にお腹を満たすか、前以て見つけておく・予約することをオススメします。
心身のリセット
滝の前で深呼吸。
「この歳になると、こういう時間が本当にありがたい」
自然の中で過ごすひとときは、心のデトックス。日々の忙しさや不安が、滝の音に溶けていくよう
まさに自然の神秘。滝の前に立った瞬間、空気が変わるのを感じました。水しぶきの冷たさ、岩の匂い、風の音…五感が研ぎ澄まされるような感覚。写真では伝えきれない“空気感”がそこにはありました。
滝の写真を撮ってみたのですが、帰宅して見返すと「やっぱり現地で感じた空気感は写ってないな」と思いました。水しぶきの冷たさ、湿った岩の匂い、風が頬を撫でる感覚…それは現地でしか味わえないもの。だからこそ、また行きたくなるんです。
竜神神社で静かな祈りを
滝の近くには「竜神神社」があり、勝負運にご利益があるとされています。私は、これからの健康と穏やかな日々を願って手を合わせました。滝の音と神社の静けさが重なり、心がすっと落ち着く時間となりました。
アクセス
アクセス方法
• 公共交通機関:JR坂下駅からバスで約18分
• 車の場合:名古屋方面から中央自動車道・中津川IC経由で夕森公園へ
駐車場情報
• 無人の有料駐車場あり(普通車500〜1000円)
• レシートを車内に掲示する方式
車を降りた瞬間、空気が違う。澄んだ風が肌を撫で、木々の香りが胸いっぱいに広がります。まるで、時間がゆっくり流れているような感覚でした。
まとめ
• 目的地:岐阜県中津川市・竜神の滝(夕森公園内)
• おすすめの季節:新緑(5月)・紅葉(11月)
• 所要時間:滞在は約1〜2時間が目安
• 持ち物:履き慣れた靴、カメラ、虫よけ、飲み物
• 注意点:遊歩道は一方通行。マムシ注意の看板あり
岐阜県中津川にある竜神の滝は、その美しい景観や迫力ある滝の音、澄んだ水、訪れる人々に多くの魅力を提供しています。自然の中で心を癒す時間を持つことはとてもに重要です。訪れる際には、交通手段や天候、自然環境への配慮を忘れずに、マイナスイオンたっぷりな場所で、心豊かなひとときを是非楽しんでください。
アラカン世代だからこそ、自然の中で過ごす時間の価値を深く感じられる。
年齢を重ねた今だからこそ、自然の力に敏感になり、心の奥深くに響くものがあります。滝の音に包まれながら、「まだまだ人生は美しい」と感じることができました。
そして「心を整える場所」だと感じました。年齢がこうした自然の力に敏感になれるのかもしれませんね。次回は紅葉の季節に、少しだけ若返った気持ちでまたこの滝に会いに行こうと思います。
コメント