2025年の初夏、娘と孫との久しぶりのお出掛けに選んだのがリニューアル後の竹島水族館でした。「深海生物がたくさん見られる水族館らしいよ」と娘に勧められ、あまり下調べもせず向かったのですが、その日は思っていた以上に家族の思い出に残る特別な1日となりました。この記事では、そんな私たちが体験した竹島水族館でのリアルな1日をご紹介します。
はじめは「こじんまりしているな」という印象でした。でも、大きな水槽の前で孫が目をまるくして「わぁ!」と声を上げた瞬間に、そんな第一印象は吹き飛びました。深海をテーマにしたゾーンでは、照明が時間で変化し、本当の海にいるような静かな臨場感が漂っており、私も思わず見入ってしまいました。
展示パネルには、スタッフの方々が書かれたユーモアたっぷりの説明文が貼られていて、孫と娘が競うように読み上げては笑っていました。今回どのように生まれ変わり、新しい楽しみ方が広がっているのか、竹島水族館の基礎情報からおすすめポイントまでご紹介したいと思います。
リニューアル前からのアットホームな温かな感じや手作り感満載なのはそのままで、小学生にもわかるような説明は目を引き、より興味がわき、好感がもてます。
竹島水族館リニューアルレポート
リニューアル後の竹島水族館は、より多くの人が楽しめるようさまざまな工夫が凝らされています。水槽の配置や動線の見直し、生き物とのふれあい体験の充実、最新デジタル技術を駆使した演出など、訪れる誰もが新鮮な感動を味わえる仕掛けが満載。
大幅刷新された館内!最新水槽と展示の見どころ
竹島水族館のリニューアルで最も大きな変化の一つが、最新技術を取り入れた水槽と展示エリアです。従来のレトロな雰囲気を残しつつ、LED照明や水流制御により、魚たちの動きや生態をよりナチュラルに観察できる空間に。
注目は、深海生物や地元三河湾の生き物たちを中心に据えたゾーニング。照明が自動で変化し、昼と夜とで異なる雰囲気を体感できます。魚のレイアウトや生体の見せ方にもこだわり、まるで本物の海の中にいるような没入感を味わうことができます。日本最大級の7mの新水槽は見応えがあります。
工夫を凝らした展示と解説
竹島水族館が多くの来場者に愛されている理由のひとつが、ユニークな展示方法とスタッフによる手作り感溢れる解説です。生き物の特徴や豆知識だけでなく、時にはスタッフ自身のコメントや小ネタも挟まれていて、思わず笑ってしまうほど。生き物の飼育ケースにはスタッフの手書きポップがたくさん貼られており、一つ一つ読むのが楽しいと評判です。日本一解説が読まれている水族館とのこと。
また、普段は目立たない生き物にもスポットを当てた企画展示も多く、繰り返し訪れても発見があるのがポイント。解説を通して、生き物や自然への興味、感謝の気持ちが自然と芽生えるような工夫が随所に感じられるのも大きな魅力です。こんな風に動くんだな、泳ぐんだなといろんな角度から観れるので子供だけではなく大人も見入ってしまいます。
生き物とのふれあい体験コーナーの進化
目玉のひとつ「さわりんプール」では、孫が人生で初めてタカアシガニを触りました。正直、私はちょっと触るのをためらってしまったのに、孫は目をキラキラさせて「生きてる!動いてる!」と大喜び。
スタッフさんも「この子は水が冷たい方が元気なんですよ」などと親切に話しかけてくれ、自然と会話が弾みました。娘も「カニさん、大きいね」と笑顔で孫の手を導いていて、そんな親子のやり取りを見る私も幸せな気持ちに。手洗い場の位置もしっかり整備されていて、安心感がありました。
特に、珍しい深海生物とのふれあい体験は全国でも珍しく、独自の体験価値を提供。ふれあいコーナーの近くには手洗いスペースが設けてありました。安全対策も強化され、衛生面の配慮や消毒の徹底など、安心して楽しめる環境が整っています。
見どころ満載の注目生物たち
竹島水族館には、他の水族館ではなかなかお目にかかれない珍しい生き物たちが数多く展示されています。特に有名なのは「オオグソクムシ」など深海生物のコレクション。日本最大級の規模を誇る深海コーナーは、テレビやSNSでも度々話題となっています。
他にも地元三河湾で見られる生き物やカラフルな熱帯魚、カメやアザラシなど、バラエティ豊かな展示が魅力。水槽ごとに違う演出や解説があり、どの生き物に注目するか訪れるたびに楽しみが広がります。写真撮影スポットも充実しており、思い出に残る一日を過ごせます。
話題のイベント・ショーのスケジュール
竹島水族館へ行こう!と決定後、偶然にもテレビで、カピバラショーではどんなことをするんですか?という質問に、館長が「カピバラショーでカピバラは何もしません、何もしないのがカピバラショーです」とユニークな返答をされているのを見ました。
ちょうど滞在した日は「カピバラショー」があるとということで、孫が「カピバラ!カピバラ!と騒ぐので、集合している人混みの後ろからそっと覗いていました。でも…その日は少し風が強かったせいか、カピバラは何もせずのんびり座っているだけ。
それがまた面白くて、孫が「カピバラは何かするの?」と聞いてきたのに対し、娘が「カピバラはのんびりの生き物なんだよ」と教える場面も。何もしないカピバラにこれだけの人が集まる癒しの空気感は、とても不思議で面白かったです。
水族館へのアクセスと周辺スポット
公共交通機関と自動車でのアクセス方法
私たちは名古屋から車で向かい、午前10時頃に到着しました。リニューアル後ということもあってか既に駐車場はいっぱい近く、少し離れた第二駐車場に案内されましたが、海の近くをちょっとした散歩道として楽しむことができました。小さなお子さん連れなら、ベビーカーも押しやすい遊歩道沿いだったのが助かりました。
竹島観光とグルメも楽しめる周辺スポット
水族館を出た後、予定にはなかったのですが、「せっかくだから渡ってみよう」と娘の提案で竹島にある八百富神社へ。橋を渡る風の強さに孫が「飛ばされる~!」と大はしゃぎ。神社では静かに手を合わせ、「また来たいね」と言っていたのが私には嬉しく感じました。
帰りには近くの和菓子屋さんに立ち寄り、地元名産「塩大福」をお土産に。家に帰ってからも、「水族館の後で寄ったね~」と話の種になっています。
他にも、蒲郡市内には風光明媚な温泉地「蒲郡温泉」や、「ラグーナテンボス」などの大型レジャー施設、地元産の特産品が並ぶ道の駅など、バリエーション豊かな観光地が勢ぞろい。水族館と合わせて巡れば、より充実した一日を過ごせます。
家族で楽しむ!竹島水族館おすすめの過ごし方
竹島水族館は、地元の人はもちろん観光客の間でも、親しみやすさと新しさが融合したユニークな場所です。リニューアルした館内を最大限楽しむための過ごし方をご提案します。
季節ごとのイベントと見どころ
竹島水族館では、四季折々のイベントや限定展示が楽しめます。春は生き物の赤ちゃん誕生やタッチイベント、夏休みには工作教室や体験プログラム、秋には地域の特産を活かした催し、冬はイルミネーションや特別展示が人気です。季節ごとの生き物の行動やユニークな展示解説も見逃せません。
定期的に公式SNSや公式HPで最新情報が発信されているため、訪問前に必ずチェックしましょう。イベント参加には別途申し込みが必要な場合もあるので、詳細を把握してからの来館がおすすめです。
お土産選びやグルメで満足度アップ
帰る直前、売店で「これ欲しい!」と孫が選んだのは、なんと”グソクムシせんべい”。正直なところ、大人の目線では「そ、それ食べるの…?」と思いましたが、箱のデザインもかわいくて面白く、つい購入してしまいました。
他にも、リアルすぎて笑ってしまう”カピバラの落とし物”というチョコ菓子もあり、どれもセンスがユニーク。お土産コーナーは、ある意味、館内の展示よりもテンションが上がった場所かもしれません。
まとめ
竹島水族館での1日は、ただ生き物を見るだけの日常の延長ではなく、孫の笑顔や親子三代で共有した時間が、特別な家族の思い出となりました。何か特別なイベントがなくても、手書きの説明やあたたかい雰囲気、そしてほんの小さな「わぁ!」という声をきっかけに、私たちのような家族にも心に残る1ページをプレゼントしてくれるそんな場所です。
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